2-09.礼金・敷金の慣習

「礼金」と「敷金」は、地域によって大きく異なります。
大家さんに対するお礼である「礼金」、部屋の保証金といった意味合いのある「敷金」ですが、
実は法的な根拠のあるお金ではなく慣習に基づいたものなのです。
したがって、「礼金」や「敷金」の金額は、大家さんの事情や考え方によっても違います。
また、慣習であるだけに、物件のある地域によって異なってくるのです。


国土交通省による「民間賃貸住宅実態調査」を見てみると、
全国の礼金と敷金の額には次のような傾向があることが分かります。


■北海度・東北
北海道では礼金・敷金の平均が約1.0/1.4カ月、ただし9割以上の大家さんが「礼金は受け取らない」とし、
東北の宮城県では約0.7/0.8カ月で、約半数の大家さんが「礼金は受け取らない」としています。
この地域では、礼金は重視せず、敷金も0.8~1.4カ月分という傾向になります。


■関東・首都圏
関東や首都圏では礼金の平均が約1.2~1.4カ月、「礼金は受け取らない」が約4~5割となっています。
敷金の平均は約1.6カ月で、約6~7割の大家さんが「受け取る」としています。
最近の傾向では、首都圏で「礼金なし」の物件も増加傾向にあるようです。


■関西
関西では礼金の平均が約1.6~3.2カ月、敷金が3.2~3.2カ月となっています。
この地域には「藪引き」という慣習があり、敷金を5~6カ月分受取って数カ月分を差し引くという方法もあります。


このように日本国内でも地域によって異なる「礼金」や「敷金」、
住み慣れない地域に引っ越すときには契約前に充分なチェックを行ないたいものです。

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