2-01.「ゼロゼロ物件」元入居者が刑事告訴
トラブルが多いといわれているのが、敷金ゼロ・礼金ゼロの「ゼロゼロ物件」です。
ゼロゼロ物件は入居時の費用負担が少なくて済むので、一見お得な物件と感じる人が多いようです。
しかし、実際にはトラブルが多発し、遂に元入居者が刑事告訴をする事態に発展しました。
Aさんは都内のゼロゼロ物件を借りて生活していましたが、家賃の支払いが1週間だけ遅れてしまいました。
すると貸主の不動産会社はAさんが留守の間に部屋の鍵を交換し、勝手に室内の荷物を処分してしまったのです。
そこでAさんは不動産会社を相手取り、「不動産侵奪」や「住居侵入」で刑事告訴することを決断しました。
刑事告訴とまでは行かなくても、ゼロゼロ物件では多くのトラブルが発生しています。
これはゼロゼロ物件が通常の賃貸借契約ではなく、居住権のない「鍵の一時使用権」の契約となっているためです。
そのため、本来なら借地借家法で守られているべき借主の権利が認められず、
部屋を明け渡す・荷物を諦めるというケースが増えています。
国土交通省の実態調査でも、
ゼロゼロ物件では「高額な違約金を請求された」、
「昼夜を問わず執拗に家賃を督促された」、
「退去・明け渡しを強制された」などのケースがあることが分かっています。
すべてのゼロゼロ物件でトラブルが起こっているわけではありませんが、
こうした物件で賃貸契約を結ぶ際は充分な注意が必要といえるかもしれません。
→”2-02.一人暮らしの家賃、「3分の1」では破綻?“を読む
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